2022年8月12日金曜日

原子力潜水艦クルスク沈没(2000年8月12日)

奇しくも1989年の8月11日は日本の深海調査船「しんかい6500」が水深6527mまで潜水し、その後も人身事故を一切起こさずに進んできた話を紹介したわけですが、その翌日がこの大事故です。
ロシアの原子力潜水艦クルスク(K-141)は、ソ連が崩壊した後、初めて完成した原子力潜水艦です。完成は1992年です。
ソ連時代の設計で、原子力潜水艦の極地と言われています。長さが154m、最大幅が18.2m、吃水が9mとまあ馬鹿でかいです。
実際に任務に就いたのはコソボ紛争の時の一度。地中海に6ヶ月間配備されました。それは1999年のことです。

ソ連製同型の潜水艦:Wikipediaより

翌年(2000年)、ロシア海軍の演習、SummerXに酸化したクルスクは初日の8月10日はミサイルの発射に成功しました。ところが2日後の8月12日、演習用魚雷の発射準備中、爆発が起こりました。そのまま水深108mの海底に沈んでしまったのです。爆発したことで艦体に穴が空き、3区画が崩壊し、乗組員23名をのぞく95名が行動不能になり死亡。
ロシアですから、アメリカやイギリス、ノルウェーの各海軍の支援申請をお断り。結局118名全員が死亡してしまいました。
その時、今もめちゃくちゃなプーチンはモスクワではなくソチの保養地でバカンス。(なんかこのあたりの感性は大雨で大変な時に酒盛りやってた今話題のカルト集団に蝕まれている党とそっくりですね!)
一年後のプーチンの「私はおそらくモスクワへ帰ってくるべきだったのだろうが、事態は何も変わらなかっただろう。ソチにいてもモスクワにいても私は同程度の情報を得ただろうが、宣伝的観点から言えば私は帰ろうとする特別な熱情を示すこともできただろう」って感性がもう今のウクライナの状況をあぶり出しているあぶり出している気がします。
昨日書いたTOP GUN :Maverickは映画だとしてもこの辺の「人命」への感性が段違いで違うなと思いました。

この辺の流れを考えると、日本もきっとロシアのような「非常」な行動に出るのは明らかです。駄目ですね、憲法改正は。


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2022年8月4日木曜日

橋の日(1986/8/4)

1986年、「は(8)し(4)」の語呂合わせから、宮崎市の湯浅利彦さんの提唱により、橋の日実行委員会が制定。郷土のシンボルである河川に架かる橋を通し、ふるさとを愛する心と河川の浄化を図ろうというものだそうです。

そんな大切な日なのに、記録的大雨で、橋が流される場所も。

tenki.jpより

ここ数年、どこかで「過去に経験のないような豪雨」というのが起こっていて、もう今までの「日本の気候」とは状況が違ってきているなと思います。今回は山形県・石川県・新潟県などがひどいことになってしまいました。

山形県の橋(鉄橋)がこんなことになってしまっています。

https://www.sankei.com より

そもそも「橋」は、河川・海峡・他の交通路等の上をまたぎ、道路・鉄道等を通すための構造物のことです。
使用目的で考えると、道路橋・鉄道橋・人道橋・水路橋・ガス管橋等に分けられます。そして、材料によって木橋,石橋,コンクリート橋,鋼橋,軽金属橋等に分類されます。

この写真を見るとどうやら「鋼橋の鉄道橋」ってことでしょうね。米坂線を調べてみると、山形県の米沢市から新潟県の村上市にある坂町駅を結ぶ90.7kmらしいです。

橋などが関係していそうな事故などはこんな感じ。
1926年に開業して、今までの中で、豪雨でどのくらいなのか調べてみました。
1940年3月に荒川橋梁が雪崩で崩壊し機関車が落下。
1967年8月に集中豪雨で橋梁が9ヶ所流出。
2004年7月に豪雨で土砂崩れ発生。
2005年3月に雪崩で橋桁の一部に亀裂で1ヶ月運休。
2013年7月大雨での土砂流出で運休。
2014年7月大雨で運転見合わせ。
2022年8月大雨で鉄橋が崩落。
つまり二つのことが見えてきます。
まずはおそらく風光明媚な川などが流れる山中を走っているのだろうということです。そのためには橋やトンネルは必須なはずです。
もう一つは、やはり最近の気候の状況がおかしいなということでしょう。さまざまな技術革新がなされているはずなのに、大規模な運休が頻発していることからです。

Google Map

なるほどこういう場所ですもんね。

乗降者数のグラフを作ってみるとこんな感じです。

人数は厳しいですね。これってJR北海道だとあっという間に「廃線」になりそうです。

同じようなグラフを作ってみるとこんな感じです。(縦軸も横軸も違いますので要注意)

緑の線は函館線の「長万部ー小樽」間です。人数はほぼ同じ。営業キロは140kmなんでかなり長めです。

上空からの図だと

同じように山の中がほとんどです。何度も川を渡るのも同じです。そしてこの函館線の区間は廃線が確定しています。全く止まらないし、地表にもほとんど出てこない北海道新幹線が走る場所とかなりかぶっています。そんなの関係あるのかな?単純に赤字なんですよね。

ってことで、「橋の日」なのに全然違う話になりましたが、調べたりグラフ作ったりするのは面白いですね。

せっかくなので今まで一番恐ろしかった橋の写真をアップしておきますね。

そういえば、ネパールの地震の関係で、この橋を渡らなくてもこの川は車で渡れるようになっていました。そして、その道路はきっともう舗装されています。なんか勢いが違うよなって感じでした。

▼その時の話がこれですね

まずはもうその地区に雨が振りませんように。そして、早くライフラインが復旧し、普通の生活に戻ることができると良いなと思います。


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カエルとヘビ

定点観察場所に行ってみました。実はアメンボの脱け殻を探していたからです(この前の写真も個々で撮影しました)。

ここには、古代米の水田があります。極小規模ですが品種を維持するために残してくれているようです。クラーク博士の碑もあるくらいですから。

そうそう、こんな「市」になる前の標識も置いてありました。

今やBigBoss効果で、地価の高騰が止まらない北広島市ですが、「町」だった時代はきっと随分安かったでしょうね。

ってことで、昨日、ここの水田を覗くと、ピチピチと動いています。きっとオタマジャクシ。しゃがみ込んで静かにしてよく観察すると…いました。オタマジャクシ。ちょっと足が生え始めている奴ですね。

ここのカエル、トノサマガエルなんですよね、多分。

実は、数日前にここに行ったときにはこんなシーンに出くわしました。

シマヘビですね。これもの凄く長時間観察したのですが、残念ながら捕食のシーンには出会えませんでした。水中に潜ったりもしていましたので、オタマジャクシを食べるということもあるのだろうと思います。親もジャンプして水に飛び込んでいましたので、それを狙っているのかも知れませんが。

この間、カメラを構え、しゃがみ込んで撮影するので、背中から大量に吸血されています。寝苦しいの極み。めっちゃ痒いです。残念すぎます。でもまあ、こういうのを見ていると時間の経過を忘れちゃうんですよね。


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2022年8月3日水曜日

アメンボ

水面を気持ちよさそうにスイスイと動き回るアメンボ。アメンボはどのような生活をしている昆虫なのでしょうか。

■細い体で羽を持つ
 アメンボは細くて長い脚を持っているだけでなく、体全体も大変細くできています。生まれてすぐに水面を動き回り、何とも気持ちよさそうに感じます。ところが実態はなかなか獰猛で、餌は水面に落下した他の昆虫です。水面に落ちて暴れてできた波を感知しスイスイと近ずくのです。そしてその獲物に鋭い口をブスリと差し込み、体液を吸い取っていくのです。何となくイメージが壊れてしまいますが、これが現実です。
 もう一つは羽根。生まれてからずっと同じ水面で生活するわけではありません。あの細い体にしっかりと羽根をたたみ込んであり、しっかり飛ぶことができるのです。
 灯火につられて飛んでくることもあります。水の上のは自由に移動していますが、陸上ではあの細長い脚が邪魔するのか、案外不器用に動きます。

■名前の由来は飴 
 水の上を自由に過ごしているので、アメンボというの前のアメは雨なのかもと思ってしまいます。ところが飴です。麦芽で作った水飴です。色ではなく、水飴特有の匂いがその語源なのです。小さい体なので触ってみても「そうかなあ」と感じる程度かもしれませんが独特の匂いを発しています。
 匂いを発する昆虫の代表格といえば、カメムシ。実はアメンボ、このカメムシと同じ仲間です。匂いを出すだけでなく、’鋭い口器を持っているところも同じです、外側の羽根が体全体ではなく半分だけを覆う半翅目という仲間に分類されます。


■浮かぶのは表面張力
 アメンボが水に浮かんでいられるのはもちろん軽い体重のおかげでもありますが、水の表面張力だと言われています。確かにアメンボが浮かんでいる様子の影を見ると、見事に丸い影が映っています。脚を水が支えてくれているのです。では、水面の表面張力を減らすとどうなるでしょう。洗剤などを水に垂らすと実験できます。いくら体重が軽いアメンボといえども、支えてもらうことはできなくなります。


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2022年8月2日火曜日

理科部会実技研修会(7月29日)

寿都町のイベント前日、29日の金曜日に北海道大学を会場にして実技研修会を開催しました。

コロナの関係で、実技研修会を開催できたのは3年ぶり。

今回は北海道大学の米澤先生に講師をお願いし、タイトルは「金属コロイドをあるもので作ってみた」というタイトル。気になってしょうがない奴ですね。「あるもの」がなんともそそるタイトル。

そしてプレゼンのタイトルもしっかり「金属感あり」です。

米澤先生の研究室はもの凄い機械ばかりでした。何が凄いって、あっさり「自作しました、ないから」ってフレーズが何度も出てくるのですから。

これ、理科教師をやっている自分が「いや待て、やっぱり物を作り出すための技術・家庭科の授業をちゃんとやらないのはやっぱり駄目じゃないのか?」って思わせてくれました。絶対に駄目なんだろうと思います。

東南アジアの国の理科の教科書には、この技術科的な内容もたくさん出ていて、インドで購入したものには「エンジンのしくみ」まで理科の教室に出ていましたから。そして実際にその辺で「自力で直す」という文化がありました。翻って日本はどうでしょう?資源も何もない国なのに「壊れた、買うわ」ですからね。

これは作ってません!(w)

研究室を見学させていただいている間に、ある物とある物を混合し、加熱しながら攪拌すると、ほ〜れ、こんな感じでコロイド溶液ができました。

なんか凄いなぁ。この中にあの金属がフワフワと分散しているのですからねぇ。そしてこれの技術が医療でも大活躍する時代がすぐその辺まで来ているようで、「実験動物」に立候補しておきました。

研究室としては、電池のことも地域の特性を考慮して開発しているということで、こういう研究で世界がまわっているんだよなって実感させられました。それでも「お金がないからねぇ」とか「報告書が大変だ」って話も出てきていました。
こういう研究にしっかり国としてもお金を投入して欲しいなと思いました。あと「教育」にもです。

今度はこのコロイド溶液でちょっと「中学生向け」に実験を考えて行けたら良いなと思いました。

参加者から「久しぶりに本格的な実験装置を使って緊張した」とか「作りましたってフレーズが」って感想が多数。充実した時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

その後、反省会になったのですが、何と先生がその日のうちに移動しなければ飛行機がないということで、「いつもの国道沿いの店」で中反省会。なかなか大反省会とはなりません。短いからね。

でもまあ、こういうの美味しかったし良かったです。

ってことで、諸事情により「あるもの」はきっとそのうち公開になりますが、今は保留しておきます。もちろん「白色粉末」とかではありません。

それにしても「札幌で一番換気の良い店」は良かったです。

米澤先生、本当にありがとうございました!&今度は是非ゆっくり反省会しましょう!


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2022年8月1日月曜日

縄文ワークショップ in 寿都町

10年くらい前に寿都町に3年間だけ赴任していました。北海道教育委員会の「広域人事」という特殊な人事異動で3年間という期限限定ではありましたが参加させてもらったのです。

大変濃密な三年間で、未だに定期的に訪問してい話をさせてもらったり…爆呑したりしています。

流石にいつもそんな感じだけだったら申し訳けないよなということで、今回はイベントを企画させていただきました。現地で活動している「テラ小屋」さん、「とりっこ」さんと「楽しすぎるをバラまくプロジェクト」とのコラボレーションです。

ネタはせっかく1年前に世界遺産に登録されたにもかかわらず、コロナの関係でいまいち盛り上がりに欠け、海外からの人なんて皆無に近くて、このままじゃまずいよねって事で「北海道・北東北の縄文遺産群」をネタにしてみました。

寿都町内にも縄文遺跡があるということで、少し興味を持ってもらえればと思いました。

前日に入って、うまい食材を食いまくって、内側からアルコール消毒を完璧にして望みました(ちょっと眠かったですが)。

初めに「縄文時代に関する講義」的な感じでスタート。
その後休憩をはさんで縄文標本作りです。

粘土で作る土偶を最初にやった関係で、なんとなくみんながどんどん作業を進めてしまって、それぞれの説明は「聞いてた?」的な感じになっていましたが、それでも嬉しそうにやっていたから良いことにします。

時間が余った子どもたちは、勝手に「縄文ペンダント」を作っていました。なんか凄いよねぇ。きっと縄文時代の子どもも親が土器を作っている横で何かを作って「これも一緒に焼いてよ」とかいっていたに違いない。そんな気分になりました。

この子は「土偶団子」とかいって標本箱に入らないとかいってましたが、斜めにしたら入るよねって教えたらめちゃ喜んでいたのでおそらく「そうか対角線は長いのね」ってなったかな?小学校3年生とかいってたと思いますが。三平方の定理もいけたかもなw

最後に黒曜石を割って石器をつくり、寿都といえば日本一の水揚げを誇る「ホッケ」を捌いて終了しました。

「魚へ手が臭くなるから触りたくない」とかいっていた少年たちも、結局実際に捌いたり、手をかける場所を注意したのに聴いてなくて「ちょっと手が切れたかも知れません」と申し出てきても「きっと縄文の人だって切ったよねぇ、絆創膏もなかったんだし」といえば妙に納得して終わったりで面白かったです。

色々な人に猛烈にお世話になりました。きっとまたすぐ行くのでよろしくお願いしますね。

ちなみ今回もこちらに泊めていただきました。

「テラ小屋」では、宿坊的な感じの取り組みをしてくれます。座禅や写経体験、朝は精進料理で。是非お問い合わせを!

次のイベントも考えたいなと思います。


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2022年7月29日金曜日

今日は何の日?

ずっと放置してあったGoo Blog で展開していた「今日は何の日?」ブログを回収してきました。Goo側から、「もう編集とかできなくなりますよ」と警告を受けたので、一ヶ月無料の有料会員になって、データをエクスポートして、こちらにインポートして、有料会員をキャンセルというステップです。

残念だったのは、スパムコメントもすべてインポートしてしまったことです。ま、徐々に消していこうと思います。これ充実させると面白そうなんですよね。そんな気分に今はちょっとだけなっています。

以下は、当初の投稿です。

投稿された記事はブログの機能を利用して必要に応じて修正したり、情報を追加していくことも可能です。修正や情報追加は、元記事の作成者だけではなく、参加者が気がついたときに行います。 

またそれぞれの記事には、必要に応じてキーワードにリンクをはっています。「あの出来事があったのはいつだろう?」と探してみて見つかった記事について、さら詳しいことを知ることができるようにしていますので、辞典のように利用することもできると思います。

このようなことができるのはインターネットの特長を最大限に利用しようと考えているからです。記事の中のキーワードからはられているリンク、ブログシステムのコメント、トラックバックを活用して、情報の輪を広げていけると、全体としてすばらしい形になるのではないかと思っています。

このプロジェクトはメンバーが「遊び心」で初めましたが、登録された記事を使って、学校の授業の冒頭で「今日は何の日」の話をするなどで利用しています。それぞれの人で利用形態は異なると思いますが、こんな使い方もあるよという提案がある方はブログの方へコメントしてくださると嬉しく思います

記事は調査のうえ執筆していますが日付や内容に関して、修正箇所を見つけられた方は、ブログの記事にコメントをつけて頂くようお願いします。関連する記事へのトラックバックも大歓迎です。

現在は科学の話題が中心ですが、原稿作成者が増えてきますと、科学の話題だけに拘らずに、日本史や世界史の話題まで広げても良いと考えています。

なお、ブログにつけられたコメントやトラックバックは管理人が記事にあまり関係がない、適切ではないと判断した場合には削除させて頂くこともありますので、あらかじめご了承くださいますようお願いします。


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キッティンジャー大尉、人間の最高落下速度を記録(1960年8月16日)

米空軍のジョゼフ・キッティンジャー大尉が気球による最高高度31300mからパラシュート降下し、乗物によらない人間の最高速度988km/hを記録。 アメリカ空軍のパイロット、ジョゼフ・キッティンジャー大尉はガス気球を利用して単独大西洋温暖飛行に成功するなど、様々な功績を持っている。...