奇しくも1989年の8月11日は日本の深海調査船「しんかい6500」が水深6527mまで潜水し、その後も人身事故を一切起こさずに進んできた話を紹介したわけですが、その翌日がこの大事故です。
ロシアの原子力潜水艦クルスク(K-141)は、ソ連が崩壊した後、初めて完成した原子力潜水艦です。完成は1992年です。
ソ連時代の設計で、原子力潜水艦の極地と言われています。長さが154m、最大幅が18.2m、吃水が9mとまあ馬鹿でかいです。
実際に任務に就いたのはコソボ紛争の時の一度。地中海に6ヶ月間配備されました。それは1999年のことです。
翌年(2000年)、ロシア海軍の演習、SummerXに酸化したクルスクは初日の8月10日はミサイルの発射に成功しました。ところが2日後の8月12日、演習用魚雷の発射準備中、爆発が起こりました。そのまま水深108mの海底に沈んでしまったのです。爆発したことで艦体に穴が空き、3区画が崩壊し、乗組員23名をのぞく95名が行動不能になり死亡。
ロシアですから、アメリカやイギリス、ノルウェーの各海軍の支援申請をお断り。結局118名全員が死亡してしまいました。
その時、今もめちゃくちゃなプーチンはモスクワではなくソチの保養地でバカンス。(なんかこのあたりの感性は大雨で大変な時に酒盛りやってた今話題のカルト集団に蝕まれている党とそっくりですね!)
一年後のプーチンの「私はおそらくモスクワへ帰ってくるべきだったのだろうが、事態は何も変わらなかっただろう。ソチにいてもモスクワにいても私は同程度の情報を得ただろうが、宣伝的観点から言えば私は帰ろうとする特別な熱情を示すこともできただろう」って感性がもう今のウクライナの状況をあぶり出しているあぶり出している気がします。
昨日書いたTOP GUN :Maverickは映画だとしてもこの辺の「人命」への感性が段違いで違うなと思いました。
この辺の流れを考えると、日本もきっとロシアのような「非常」な行動に出るのは明らかです。駄目ですね、憲法改正は。
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