寿都町のイベント前日、29日の金曜日に北海道大学を会場にして実技研修会を開催しました。
コロナの関係で、実技研修会を開催できたのは3年ぶり。
今回は北海道大学の米澤先生に講師をお願いし、タイトルは「金属コロイドをあるもので作ってみた」というタイトル。気になってしょうがない奴ですね。「あるもの」がなんともそそるタイトル。
そしてプレゼンのタイトルもしっかり「金属感あり」です。
米澤先生の研究室はもの凄い機械ばかりでした。何が凄いって、あっさり「自作しました、ないから」ってフレーズが何度も出てくるのですから。
これ、理科教師をやっている自分が「いや待て、やっぱり物を作り出すための技術・家庭科の授業をちゃんとやらないのはやっぱり駄目じゃないのか?」って思わせてくれました。絶対に駄目なんだろうと思います。
東南アジアの国の理科の教科書には、この技術科的な内容もたくさん出ていて、インドで購入したものには「エンジンのしくみ」まで理科の教室に出ていましたから。そして実際にその辺で「自力で直す」という文化がありました。翻って日本はどうでしょう?資源も何もない国なのに「壊れた、買うわ」ですからね。
研究室を見学させていただいている間に、ある物とある物を混合し、加熱しながら攪拌すると、ほ〜れ、こんな感じでコロイド溶液ができました。
なんか凄いなぁ。この中にあの金属がフワフワと分散しているのですからねぇ。そしてこれの技術が医療でも大活躍する時代がすぐその辺まで来ているようで、「実験動物」に立候補しておきました。
研究室としては、電池のことも地域の特性を考慮して開発しているということで、こういう研究で世界がまわっているんだよなって実感させられました。それでも「お金がないからねぇ」とか「報告書が大変だ」って話も出てきていました。
こういう研究にしっかり国としてもお金を投入して欲しいなと思いました。あと「教育」にもです。
今度はこのコロイド溶液でちょっと「中学生向け」に実験を考えて行けたら良いなと思いました。
参加者から「久しぶりに本格的な実験装置を使って緊張した」とか「作りましたってフレーズが」って感想が多数。充実した時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
その後、反省会になったのですが、何と先生がその日のうちに移動しなければ飛行機がないということで、「いつもの国道沿いの店」で中反省会。なかなか大反省会とはなりません。短いからね。
でもまあ、こういうの美味しかったし良かったです。
ってことで、諸事情により「あるもの」はきっとそのうち公開になりますが、今は保留しておきます。もちろん「白色粉末」とかではありません。
それにしても「札幌で一番換気の良い店」は良かったです。
米澤先生、本当にありがとうございました!&今度は是非ゆっくり反省会しましょう!
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