2018年9月24日月曜日

反射を使う

写真を撮っていると、反射光で残念な結果になることがよくあります。
偏光フィルターを使うとうまく処理することもできるのですが、その分暗くなるので、ちょっと苦手です。
青空も綺麗に写ったりするので良いといえば良いのですがね。
色々なレンズの径に合わせて買うのもな・・・
その前に忘れていくというのが多いんですけれど。

今日、気分転換に撮影に行ったところでそれを実感できたのがこれ。

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コイが割と濁った水の中を進んでいるのですが、ハスの葉で日陰になったところは比較的くっきり。でも日が当たっているところは見事に「見えない」のです。

PLフィルター持ってきたらよかったなと思ったのですが、次の場所では違う展開でした。

蚊に刺されながら倒木周辺の写真を撮って車に戻ると、サンルーフにハネカクシのようなものがとまっていました。

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向こうにある建物の白い壁が写っています。
サンルーフの反射でハネカクシの裏側も見えます。

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写す角度を変えると、森の木が写ります。緑が入ると全く雰囲気が変わります。

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さらに、空と雲を入れるとこんな感じ。
反射もいい感じに使えますね。

ちょっと色々工夫すると面白い写真がもっと撮れそうだなと思いながら、めっちゃかに刺されてテンションガタ落ちですw。


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2018年9月23日日曜日

ツノアオカメムシ@墓地

ツノアオカメムシの死体がありました。
お墓にです・・・地震の影響で灯篭のようなものが倒れているところ数カ所。共通点がありました。写真はありませんが、上の方が重く、下の部分が細く、さらにコーキングのようなもので補強してあるもの。
そして倒れているのは全て同じ列でしたから、きっと造成の仕方の関係もありそうですね。

死んでひっくり返ってましたが、降って来た雨粒がついてなんともさみしげです。光が当たってるときっともっと綺麗でしたね。

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頭部はこんな感じです。
やはり複眼になんだか力がありません。胸部のとげの張り出しが目立ちます。

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眼球の部分。
複眼が綺麗に撮れました。何枚か挑戦したのでよかったです。

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カメムシの仲間は半翅目。
その特徴的な様子がこれでわかります。
腹部の縞模様も見えていますが、鮮やかさはなくなっています。

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そして胸部の棘の部分。これなぜこのように進化して来たのでしょうね?あれだけに追い出すんだからきっと誰にも食べられることなんてないはずなのに。

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2018年9月21日金曜日

トリカブト

トリカブトは、かなり毒性が強い植物で有名です。春の段階では特徴的な花がありませんので、ヨモギの葉などと勘違いされて食され、問題になります。
ちょっと枯れかかっていますが、こんな葉です。

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どうやら、カタツムリは食べても問題にならないようです。いや、それとも食べていないのかな・・・

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花は大変美しく、この形状が鳥兜の語源になっているわけです。舞楽などに使われる装飾品です。
確かにこの複雑な形は見事という感じ。
白いのもありますが、これは典型的な紫色です。

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この右端の薄緑のが蕾です。順に咲いて行く様子がわかります。

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正面から見ると、花の内部がわかります。
この蜜が混入した蜂蜜を食べるのもまずいらしいです。まあ割合によるのだとは思いますが。
面白いのはやはり「ハチ」には無毒であるということですね。でなければ受粉等もできないわけですから。

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そして花が終わったら果実です。
こんな感じの果実ができます。

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毒があるということはうまく使って漢方薬にも活用できるということになります。
その名は附子。素人は手を出してはいけませんよね、死にますよ。

このトリカブトの汁を毒矢に使ったというのも有名な話です。怖い・・・

2018年9月17日月曜日

嫌われ者同士のすれ違い

アマガエルかわい〜なんて思っていたら、なんだかガヤガヤした声が聞こえてきた。結構街から離れた場所なのだがなんだこの声は。

すると、目の前を通過していったのは三年生の生徒たち3名。
「何やってんだよ〜!」と声をかけたら、「え〜ひょっとしたら会うかも〜って言ってたんですよ」って普通あんなところで会わないから。

なんだか「支笏湖までサイクリング」をして、パフェを食べて来る計画だそうだ。
まあ、素晴らしいことだ!でもちょっと出だしが遅い。
帰りの時間が若干心配。夕方になrとクマやばいよという話をして別れた。
まあ、その後ちょっとあと追いかけて一本道になるところまでは見届けたのだが。

で、そのあと見つけたのがこれ。
なんだこの残念な組み合わせ。

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ザトウムシとリンゴドクガ。
派手派手でも嫌われるし、かといって地味でも嫌われる。
毛深くても嫌われるし、そうじゃなくても嫌われる。
結局なんだろう、嫌われるという条件は。

Facebookで同意を求めた「アマガエルは可愛い」が、なんとゴキブリよりも嫌うなんて・・・ってことで、こんな美しい色合いのフサフサは嫌いですよね。

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フッサフサのリンゴドクガです。
でもこれ、毒はないですよ。成虫にもないんです。
だから嫌がらないであげてほしいな・・・w

2018年9月16日日曜日

アマガエルは絶対的に可愛いよね??

昨日、何シーズンかぶりにアマガエルを見た気がする。
なんだか、トノサマガエルやエゾアカガエルを見る機会は多いのだが、アマガエルは本当に久しぶり。

アマガエルはやっぱりこの緑色がなんとも言えない。

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ころんとした体型や、プクッとした吸盤を持つ指先。なんだろ、この可愛らしさ。
昔、秋の終わりに、地層の剥ぎ取り標本を作るために、ある山に行った時、穴の中に大量のアマガエルが越冬のために集合していたことがあった。その時のアマガエルは、もう誰にも狙われない場所にいるのに、保護色で茶色になっていた。まあ、その巧みなカモフラージュもすごいのだが、やっぱりこの緑が最高です。

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修学旅行の引率で、青森県のねぷたの里(だったと思う)に行った時、チケット売り場のところにアマガエルを飼育している水槽があって、覗いているとおじさんが餌をやるデモンストレートをしてくれたw。
そっか、アマガエル飼育もありだな・・・その時にはそう思った。
でも冬の北海道で安定的に生の餌を供給するにはサシ(キンバエなどの幼虫、サバを餌にして人工的に飼育して釣りの餌として売られている)を利用するしか思いつかなかったのでやめたまま。ミルワームもあるか・・・。

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光を受けて粘膜が光る様子・・・これ嫌って言う人がちょっとわからないのですが、そんな人をちょっとわからないと言う人がきっと多いのでしょうね。
鳴き声も可愛のにね。

ってことで、アマガエル飼いたいです!

2018年7月4日水曜日

テントウムシに寄生蜂

長らく更新しておりませんでしたが、色々と文章を書いたりするときに、ここでの過去画像を利用することが大変多いことに気づき、やっぱりログとして残すことの重要性を痛感しましたので、アップしていくことにしました。

北海道ではないと言われていた梅雨ですが、先週の中盤あたりから明らかに「梅雨」です。北海道最大の河川が氾濫するほどです。年間の雨量のうち半分は雪で、それももちろん一気に溶けることがない北海道では、こんなに大量の雨が一気にくると色々ともろさが露呈しているようです。
水田や畑が冠水してしまったり、床上・床下浸水の被害に遭われた方達も多いようですから、これ以上被害が広がらないことを祈るばかりです。
ところが、天気予報的にはこの先も雨が続きます。心配です。
学校の建物も、気温がそれほど上がらないうちに大気中の湿度が猛烈なことになっていて、結露しまくりです。校内のランニングなどはもちろん危険すぎてできず、歩くのも気をつけなければいけないレベル。
コンクリート面に結露が起こるのは想定できますが、木の手すりもじっとりレベルですから嫌になってしまいます。
このままだと、しばらくこの状況が続きそうです。

ということで、写真自体はすでに二週間経過したものですが、自分は初めて見たものなので保存用。それはテントウムシに寄生蜂が産卵しているところです。

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アザミの花に来ていたヤマトアザミテントウ。そこに小さなハチがやって来ました。
テントウムシの上を徘徊して、どうやら産卵場所を探しているようです。

テントウハラボソコマユバチというハチのようです。
羽の部分は硬いですから、産卵もできそうにありません。
見ていると

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このように裏側に回って産卵しようとしています。
担当虫だって飛ぶことができるのですから、逃げたら良いものを、せいぜいこんな程度の逃げ方でした。

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完全に産卵されてしまったようです。
(この写真を撮影している間に、自分は今季初、蚊に刺されました。血を吸われただけでよかったです。これが産卵されたんならたまりません。)

このテントウムシの体内で、ハチの卵は孵化し、そして成長しながら内臓を食べていきます。そしてやがて体外に出て羽化するようです。

本来なら、そこまで観察するために回収してくるべきだったかもしれませんが、アザミがなぁとか考えて、回収するのを今回は断念しました。
年ですねwww


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2018年3月21日水曜日

尿素の結晶

尿素は化学史的に随分意味のある物質です。

それまでは、有機物は生物しか作り出すことができないという「生気論」が一般的でした。ところが、ドイツのヴェーラーが、尿素を作り出したのです。尿素の化学式はCH4N2Oです。

ヒトの体内では、タンパク質を摂取した後、分解されて有毒なアンモニアが生成されます。それを肝臓で尿素に作り変えて腎臓でこしとって尿として排出します。

そんなこともあって、尿素というわけですが、その響きが一方的に「尿かよ」という力があるのですが、実にいろいろなところに利用されています。

例えば肥料です。植物の成長には、窒素・リン・カリウムが欠かせません。
そのうちの窒素を補給するために、肥料として尿素が利用されています、

ディーゼルの排気ガスの除去にも尿素、ハンドクリームにも尿素です。

驚異の溶解度ですが、20度で107gです。

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溶かしたものを、こうやってシャーレに入れておきます。
すると、冷却されてこんな綺麗に結晶が現れてきます。
なかなか美しいです。

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実験にはもってこいです。
何と言ってもやすいですからね・・・


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キッティンジャー大尉、人間の最高落下速度を記録(1960年8月16日)

米空軍のジョゼフ・キッティンジャー大尉が気球による最高高度31300mからパラシュート降下し、乗物によらない人間の最高速度988km/hを記録。 アメリカ空軍のパイロット、ジョゼフ・キッティンジャー大尉はガス気球を利用して単独大西洋温暖飛行に成功するなど、様々な功績を持っている。...