骨格標本作りにはまった時期がありました。
ミンクやダチョウ、イルカやウマも作りました。小動物はほとんどと言って良いレベルで。
水酸化ナトリウムは早いけど危険だし、臭うし間違えると骨も痛んだりするんです。パパインはなかなかよかったのですが、温度管理が結構厄介。恒温器があるとかなり良い感じでできましたが。
ミルワーム使う方法を考え出したのですが、割と今もその方法でやっている人がいるようなのですが、そんなに素晴らしいわけではないという自分の結論に。
ポリデントもやったんですが、なんか違うんですよね。
今はこの方法です。
もうこのあとたくさん作ることもないでしょうから、是非皆さんにやって欲しいと思い公開します。
粉末のワイドハイターに浸けっぱなし法です。
大量のワイドハイターを目的のものにかけて熱湯を注ぎ放置するだけです
ここにアライグマの前肢が入っています。
もう余裕で骨格になっています。だって1年は経ってますからw
この方法でやると、まず匂いがしません。
熱源もいりません。虫が湧くこともありません。脱脂もいりません。漂白もいりません。
かかるのは時間。ただそれだけです。
でも出来上がりはこの通り。
キタキツネの頭骨。なぜかもらったやつ。落ちてたからって。
歯も抜けていませんし、鼻の中もこの通り。
細かな骨も全て残っています。
こんな楽な方法はないと思いますよ。
今日は写真がありませんが、この方法で作った、接着剤なしで一羽丸ごとの鳥の骨格標本を今度載せますね。
びっくりレベルですよ。
参考にしてください・・・って誰がよって感じですねw
で、せっかくなので、あの方法でうまくやると、こんな感じで標本になりますよという例をいくつか。
まず、バラバラになるまで溶かさないという新しい手法になっていると思います。
だから、手羽先・・・みたいに図があったりして簡単に組めるものだと良いのですが、鳥類とかヘビはバラバラになったら組み上げるのが大変です。
なので、この方法が良いなと思うわけ。
これはヒヨドリです。激突死体の有効活用です。
片方の翼はそのまま外して、乾燥。骨格は、前回の方法で薬品に漬け置き。様子を見て引き上げて流水で洗剤を洗い流したあと乾燥です。
接着したのは外した翼のみです。
こんな綺麗にできます。頭骨も。脳なんかは視神経の通り道から流水で押し出して終了です。
こちらはハイタカ。
頸椎も肋骨もバラバラにならないので組み立て不要です。
頭骨も綺麗です。
この個体も激突死体ですが、こうやってみてわかったことは、この肩甲骨の様子。
左側がきっと形成不全だと思います。
飛行困難だったろうなと思います。
これも同じように翼は外して保管してあります。
手羽先どこいったかな・・・ない。
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