2019年11月21日木曜日

いきついた結果はこの方法〜骨格標本

骨格標本作りにはまった時期がありました。
ミンクやダチョウ、イルカやウマも作りました。小動物はほとんどと言って良いレベルで。

水酸化ナトリウムは早いけど危険だし、臭うし間違えると骨も痛んだりするんです。パパインはなかなかよかったのですが、温度管理が結構厄介。恒温器があるとかなり良い感じでできましたが。

ミルワーム使う方法を考え出したのですが、割と今もその方法でやっている人がいるようなのですが、そんなに素晴らしいわけではないという自分の結論に。

ポリデントもやったんですが、なんか違うんですよね。

今はこの方法です。
もうこのあとたくさん作ることもないでしょうから、是非皆さんにやって欲しいと思い公開します。

粉末のワイドハイターに浸けっぱなし法です。

大量のワイドハイターを目的のものにかけて熱湯を注ぎ放置するだけです

ここにアライグマの前肢が入っています。
もう余裕で骨格になっています。だって1年は経ってますからw

この方法でやると、まず匂いがしません。
熱源もいりません。虫が湧くこともありません。脱脂もいりません。漂白もいりません。

かかるのは時間。ただそれだけです。
でも出来上がりはこの通り。

キタキツネの頭骨。なぜかもらったやつ。落ちてたからって。

歯も抜けていませんし、鼻の中もこの通り。
細かな骨も全て残っています。

こんな楽な方法はないと思いますよ。
今日は写真がありませんが、この方法で作った、接着剤なしで一羽丸ごとの鳥の骨格標本を今度載せますね。
びっくりレベルですよ。

参考にしてください・・・って誰がよって感じですねw

で、せっかくなので、あの方法でうまくやると、こんな感じで標本になりますよという例をいくつか。
まず、バラバラになるまで溶かさないという新しい手法になっていると思います。
だから、手羽先・・・みたいに図があったりして簡単に組めるものだと良いのですが、鳥類とかヘビはバラバラになったら組み上げるのが大変です。
なので、この方法が良いなと思うわけ。

これはヒヨドリです。激突死体の有効活用です。
片方の翼はそのまま外して、乾燥。骨格は、前回の方法で薬品に漬け置き。様子を見て引き上げて流水で洗剤を洗い流したあと乾燥です。
接着したのは外した翼のみです。

こんな綺麗にできます。頭骨も。脳なんかは視神経の通り道から流水で押し出して終了です。

こちらはハイタカ。
頸椎も肋骨もバラバラにならないので組み立て不要です。

頭骨も綺麗です。

この個体も激突死体ですが、こうやってみてわかったことは、この肩甲骨の様子。

左側がきっと形成不全だと思います。
飛行困難だったろうなと思います。
これも同じように翼は外して保管してあります。
手羽先どこいったかな・・・ない。


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2019年11月20日水曜日

今回も秋田の宿はShareVillage町村

ここ数年、秋田県でイベントをやるときには、五城目町にあるシェアビレッジ町村に泊めてもらっています。
なぜなら、年貢を納めている村民だからです。

Share Villageはこちら

築135年の古民家ですが、トイレやシャワー施設は最新、そして、そこの家守りの半田さんが最高な訳なのです。

今回のメインイベントのために早めに動く必要がありましたので、体験はしませんでしたが(しろと言う意見もあったのですがね・・・)、茅葺の屋根の茅を狩ると言う企画もやっていました。

一応、徒歩数分の所の茅場を見学してきました。
これはTシャツ一枚とか、サンダルじゃ無理よ。やるときにはしっかり準備していきますので、今度は是非よろしくお願いいたします・・・と言う気分です。
その日一日の動きを考えると「やらなくてよかったです」です!

背が高いです・・・この茅が一年間でここまで成長するんですね・・・
それを有効活用したのが昔の人・・・凄いな。

そんなことで迷っている時間帯に、早起きしてくれた半田さんが、かまどで大量のご飯を炊いてくれています。凄い量です・・・

これ、本当に美味しかったです。
前の日に虫やら「だまこ汁」(秋田の郷土料理)やら、

大量の日本酒をくらいましたので、食べられないと思いきや、美味しい卵も準備してくれていたので、がっちり。

この卵、本当に美味しかったです。

このお酒を始め、日本酒だけでも今記録写真を見ると8種類。最後にストロングなどを飲んで充実感。

本番前の打ち合わせも準備も一応しっかりしてから飲んだのは正解だったようです。

それにしても、気持ち良い空間でした。
コワーキングスペースもできていました。長期滞在してここで仕事したいな・・・とリアルに思いました。


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2019年11月19日火曜日

昆虫食・・www

秋田で色々なことがありました。もちろんワークショップがメインなのですが、前後が最高に面白いのでクセになるのです。

前後にあった昆虫の話。

色々なところでこれからの食糧難を救う一つの方法が昆虫食という話を聞くようになりました。夏に東京で開催されたワークショップに参加した時に、東京ミッドタウンで行われた蟲展に行ってきました。その時、コオロギのフリーズドライ的なものを買ってあったのです。
そのうち食べようと思っていたのを今回秋田に持って行きました。

カレー味と書いてあったのですが、パッケージはこんな感じで格好が良いです。

カサカサした音とそれほど大きくないことから、中の様子は想像できます。
問題は味でしょうが、カレー味は万能なはずなので。
開けてみるとこんな感じ。

小さいし、足は取れてしまっているし、ごく普通のカレー味で、パッケージなかったらきっとただのマサラ風味のおつまみです。黙って食べさせたら絶対に叱られるやつ、友達失うやつでしょうね。

偶然そこにはスーパーで売られていたというこれも。

イナゴの佃煮です。安定の美味しさです。
これ、害虫扱いされて駆除するくらいなら絶対に食べた方が良いでしょうね。
貴重な食の資源です。

ちょっと後肢が引っかかりますが、これがまた「イナゴ食ってるぜ感」が出て最高なのです。

ワークショップを終えて翌日、横手市といえばここを外すわけには行きません。

小松屋本店です。

伝統的な昆虫食をリスペクトして生み出された数々の衝撃スイーツ。

こんなカブトムシの幼虫チョコレートとか・・・(これは五匹購入)
買うときに、つい「幼虫を五匹」とオーダーしてしまいましたwww

ハチの幼虫キャラメル。
これはしっかり「3箱」と言ってオーダー。
途中品切れになりましたが、すぐに作ってくれました。型にキャラメルを押し込んで作っています。

圧巻はこれですね。今回は持ち運びの関係で購入しませんでしたが・・・
まあ、お酒送ったんで、買えばよかったやつ第1位です。

ハチの子ケーキ。
リアル度が高すぎますw

通販可能なようなので、興味がある方は是非どうぞ。

ということで、こんなことまで楽しい秋田は横手市でした。

真面目にしっかりワークショップもやってきましたよ。


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2019年11月15日金曜日

大豆の不思議

乾燥している時には丸い大豆ですが、水を吸うと縦に長くなります。他の豆とはそのバランスがあきらかに異なるのです。
今回のイベントに向けて、実験をしてみました。実はそれをまとめて「豆の本」にまとめるはずが、残念ながら時間切れで終了してしまいましたが、6ページほどはできているのでこのあたりの話も含めてそのうち完成させたいなと思っています(きっとそうやって2020年になる予感)。
ということで、今日はそのデータを基にして作成した図のみを紹介。
今回紹介するデータは「普通の黒豆(黒大豆)」「黒千石(小粒の黒大豆)」「小豆」「緑豆」のデータです。

測定方法は簡単で、吸水前後の「縦」「横」「高さ(厚み)」をノギスで測定し、5粒の平均値を求めたものです。
それを基に、データの縮尺を生かして作図してみました。
大豆系と他の豆の膨らみ方はあきらかに違います。
(今回、このデータには厚みは反映させていません(拡大して3Dプリンタで出力したら面白そう)。

ここまではっきり他の豆と違うのは顕微鏡で観察してみないと納得できません。
ところが、吸水前の豆はあまりの硬さに雪片を作ることができず観察できませんでした。

小豆の細胞と大豆の細胞を比較すると、その差は歴然です。小豆の細胞が常識的な形(え?)なのですが、大豆のそれはあきらかに縦長です。きっとこれが乾燥時にはうまく折りたたまれているのか、押しつぶされているのかなと思います。
エンドウの種子は吸水すると球形になるので後ほどそれもチェックですね。

そしてこの写真のもう一つの情報は色でわかるように「ヨウ素デンプン反応」を確認しています。
小豆のデンプン粒(紫色の粒)と大豆のデンプン粒のサイズの違いと密度の違いがよくわかります。

大豆はヨウ素液をかけてそのまま見ていてもほとんど反応がわかりません。原因はこの密度と粒子の細かさです。
多くの植物が種子にデンプンを蓄えていますが、大豆は主にタンパク質として蓄えています。しかし、もの凄く小さな粒のデンプンがわずかに含まれていることがわかります。

参考までに、これがジャガイモのデンプン粒です。当然倍率は同じです。

植物の世界は奥が深いですよね。
ということで、明日はこんな大豆や小豆を利用して味噌作りのワークショップと発酵の科学について学び、実物豆標本作りをして行きます。

#今日は千歳空港「嵐効果」によって激混み。きっと明日もです。保安検査場での並びはまさかの1時間超えでした。明日新千歳から出る人たちはお早めの整列開始を。
自分の秋田便は搭乗口変更が二回、そして搭乗手続き間に合わなかった方達の影響で25分ほどのディレイと突然のリアル嵐の影響で、条件付きフライトでした。これ機内で書いてますが無事に戻らずに到着しますように・・・って気分です。


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キッティンジャー大尉、人間の最高落下速度を記録(1960年8月16日)

米空軍のジョゼフ・キッティンジャー大尉が気球による最高高度31300mからパラシュート降下し、乗物によらない人間の最高速度988km/hを記録。 アメリカ空軍のパイロット、ジョゼフ・キッティンジャー大尉はガス気球を利用して単独大西洋温暖飛行に成功するなど、様々な功績を持っている。...