2008年11月11日火曜日

Jack-o’-lanternの下にいたもの

Jack-o’-lanternをつくって、しばらく置いておきました。
カビが生えてきたし、日が当たるとアブやハエの怒濤の食事場になるので、撤去することにしました。
そこで発見したのがこの「ヒメフナムシLigidium japonicum 」です。

フナムシというのは、海岸沿いにいるものと決めつけてしまいますが、森林に生息するこういう種類もいるのです。形は普通のフナムシとそっくり。
実は実物を見たのは初めてです。
ビックリしましたが、本当は飼育してみたらもっとおもしろいのでしょうね。
昔撮影した、普通のフナムシ(Ligia exotica)の写真がありましたので、ついでに載せておきいます。
(ここは画像掲示板とともに、画像データベースとしても考えているのです)

これは海辺にいる普通のフナムシで、交尾しているところです。

メスには保育嚢があって、このように大量の子どもを抱えています。
もちろんはじめは卵を抱えているのですが、最終的にこうやって孵化してもまだしがみついているのですね、子ども達が。
ヒメフナムシ、飼育開始かな・・・まずは捕獲ですね。
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生き物たちの情報戦略―生存をかけた静かなる戦い (DOJIN選書 11)
こんな本はいかがでしょうか?

2008年11月8日土曜日

筑紫哲也さんご逝去

今、古館さんの番組で知りました。
日本にとっては大変貴重なジャーナリストを失ったことになります。
また多事争論が聞けると思っていたのですが・・・
ちょっとショックです。
きっともっとたくさんやりたいこと、伝えたいことはあったのではないかと思います。
特に若い世代に対して、今の政治に対してたくさんあったのではないでしょうか。
その代わりを出来うる人は今見あたらないのですが、誰かがやってくれなければいけませんね。ぶれない視点で、今の世の中をうまく掘り起こして解説していただけていたのですから。
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2008年11月5日水曜日

今年もハロウィン

今年も校区の方にハロウィーンのために大きなカボチャをいただきました。
それを加工してJack-o’-lanternづくり。
子どもらは手慣れた物で、サクサクを作っていました。
帰りはすっかり日が落ちていますから、みんなでロウソクを入れて見てみました。
なかなか良い感じです。

随分遅くなりましたが、実施の報告です。
もちろんこの大量のカボチャからの種子は、今シーズンの鳥の餌になります。
現在乾燥中です。
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レンコン

レンコンをいただきました。
北海道で売られているレンコンのイメージでいましたが、箱を開けてビックリ。
別な食物ですね。「地産地消」という言葉を最近よく耳にしますが、食材のおいしさを考えてもそれが正しいのだと認識しました。
普通のルートに乗せてこちらに運ばれてきている物は、おそらく産地の人が見たら悲しくなるような物なのだとわかりました。
今回は産地からダイレクトなので、生き生きしています。
さて、レンコンといえば、ハスの根です。
水の中にこの根が出来るのですが、酸欠にならないように空気穴が空いていると言われています。
普通に食べる部分を見てみるとこのように、「レンコンらしい穴」が空いています。

全体がつながったままのレンコンでしたから、色々な部分を観察できます。
まず端の方の連結部分を見てみます。
するとやはりこのように、縮小版レンコンらしい穴が空いています。

さらに、葉が出ていた部分。葉柄の一番下の部分も残っていますから、切ってみました。
するとこんな感じです。しっかり酸素・・・空気・・・を運ぶことが出来るように穴が通っているのがわかります。
なるほどな〜と妙に納得しました。

さて、この辺の話を本にまとめたのがこれです。
ポケット図解 身のまわりで学ぶ生物のしくみ―スーパーマーケットでやさしく学ぶ、生物学のイロハ (Shuwasystem Beginner’s Guide Book)
この本は本当に読んでほしいのです。スーパーマーケットで売られている食品のことをまとめて書いています。是非ごらん下さい。
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今回はレンコンで最高に楽しませていただきました。ありがとうございました。

ついに初雪

今日は12月下旬程の冷気が流れ込んだそうで、ついに初雪として認定されました。
学校でもかなりの勢いで霰がふりました。

木の切り株につもった霰ですが、すぐに融けました。
タイヤ交換、ワイパー交換と冬支度もどんどんすすめなければいけません。
寒いな・・・
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2008年11月3日月曜日

ヤツメウナギ

前回の例会で「ヤツメウナギ」を解剖してみることになりました。
ヤツメウナギは随分原始的なセキツイ動物で無顎類になります。
見た目はたしかにウナギっぽいですが、魚類ではありません。
ヤスリのような歯で他の魚に傷を付け、体液を吸って生活しています。
歯の様子はこちらです。

猛烈にグロテスクです。
今回、解剖のきっかけになったのが「胃の中に色々な物が入っている」という情報でした。自分は学生時代にも随分処理したことがありますので、「そんなはずはない」という話をしたのですが、「と、ヤツメ料理の店の大将がいっていた」ということで実際にやってみたわけです。
その結果、何も出てこなかったわけですが・・・の前に胃がどこなのかもよくわかりませんでした。
名前の由来になっているヤツメ=八目はこんな感じ。

もちろん7つは目ではありません。エラのためのアナです。
これがなかなか奥が深いのですね。普通の魚のようにえらぶたになっていないのが。
魚類の血液の赤血球には核があります。ヤツメウナギはどうだろうということで、染色して確認してみるとこんな感じでした。

核が染まって見えています。
なかなか興味深い生物です。
次回チャンスがあったら、自分で執刀してみたいです。
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2008年10月31日金曜日

カイコの繁殖

カイコを飼っていました。
随分しんでしまって、がっかりしていたのですが、産卵してくれたので、あとは次世代に繋げればOKということになります。
繭から出てくると、メスは性誘因腺からフェロモンを出してオスを誘います。
写真の黄色い部分がその腺です。

身体の割には大きな腺です。
そしてオスはその情報を触角で捕らえ、2本を上手く使って方向を確定し出来るだけ早く交尾しようとします。
コンチュウたちは子孫繁栄を最優先しますから、自分の精子をいかに早くメスに受け入れてもらえるかが重要なのです。
オスはメスと交尾するとき、簡単に外れないような器官を持っています。
拡大してみるとこんな感じで、フック状になっているわけです。
長い尖ったフック部分が補握器、その上にある太めのフックが鈎器です。

このフック状のもので結合していますから、人為的にはずすにはひねってやらなければいけないのです。すごいしくみです。
結合すると本当に長時間続きますが、精子の移動は一時間もあれば十分なそうで、人為的にはずしても問題はないのです。
頭部を拡大してみるとこんな感じです。
なかなかかわいい顔ですよね。

立派な触角があります。
そうそう、こちらに色々なコンチュウの頭部がたくさん出ています。それそれ特徴がありますね。
交尾する前から、産卵してしまうものもあります。
これは繭からでて、交尾前に産卵してしまったタマゴです。
今回は、曜日の関係で、すべてバラバラにしておいたので、こうなってしまったのでしょう。

繭を分解すると、「幼虫→蛹」という抜け殻と「蛹→成虫」の抜け殻が入っています。
蛹の抜け殻は縮んでいませんから、気門の跡がよくわかります。
白い糸のような物が、気門の痕跡です。
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キッティンジャー大尉、人間の最高落下速度を記録(1960年8月16日)

米空軍のジョゼフ・キッティンジャー大尉が気球による最高高度31300mからパラシュート降下し、乗物によらない人間の最高速度988km/hを記録。 アメリカ空軍のパイロット、ジョゼフ・キッティンジャー大尉はガス気球を利用して単独大西洋温暖飛行に成功するなど、様々な功績を持っている。...