中学校2年生の学習内容で、硫化鉄と塩酸で硫化水素という有毒ガスが発生する実験をします。これホントに臭くて、毎年そのシーズンになると、やってるなって気になる実験なのです。まあ、腐卵臭といわれるのですが、腐った卵の臭いは嗅いだことがないのでなんともいえないのですが。
ということで、この硫化水素にまつわる入浴剤の話をします。一時期大流行といっても良い感じでこの硫化水素自殺が流行しましたよね。そのとき、簡便に硫化水素を発生するためにある伝統的液体入浴剤が使われました。そして、まさかのその製造元が倒産してしまったのです。自分としては衝撃的事件でした。
喉つまりで亡くなった人が増えて、こんにゃくゼリーを作るメーカーに圧力がかかって、一時店頭から消えたり、形を改造して売り出したり、でも、模造品は相変わらず喉つまりしそうだったりで、「わーわー」と騒ぐ割にすぐに興味を失う日本人の特性を感じてしまいます。
それなら毎年のように喉を詰まらせる餅だってダメなのに・・・いつまで四角いままで売ってるんだよって言う人はもちろん誰もいませんよね。なんて屁理屈はおいておくとして、今日の入浴剤は炭酸水素ナトリウムとクエン酸です。これ、吸熱反応が起こるので、すでに手のひらの上に少量載せて実験済みです。
そして、入浴剤の中身も確認済みなのでうまく混合させて、先日マスターした薬包紙に包んでみるという話。
面白いのは薬包紙の使い方をわずか2日にして記憶から消し去っている人がいることですね。「なんか包んでも中身出てくるんですけど〜」「それ薬包紙っていわないだろ〜」みたいな会話をしながら進みます。
あと、気がつくのが「静電気すご・・」ってかんじ。クエン酸だけこんな感じで静電気センサみたいになっています。
乳鉢可愛い〜とか、こぼれた粉末に水をかけて「やば〜はやく風呂入りた〜い」とかいってて面白かったです。
そして薬包紙をやっぱりデコるんですよね。バブって書くのだけは禁止しておきました。
一人一人の持ち帰り量は少ないのですが、化学反応式とか考えながら風呂に入って欲しいなと思います。でも、10人くらいはそのまま洗濯とか汗で発泡の予感しかしませんけどね・・・
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