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2021年3月12日金曜日

子豚さん、ありがとう!良い勉強になりました!

子豚の解剖をしました。毎年この時期の恒例行事的な感じになっています。


病死ではなく圧死の子豚たちで、未だへその緒も付いたままです。かわいそうなのですが、そのまま廃棄よりは学習のための教材になってくれるのは、せっかく生まれたのに死んでしまった子豚には少しは供養になるのかなとも思っています。

ということで贅沢に毎年一班に一頭、5〜6人で一頭の子豚を解剖できる機会に恵まれています。


今年度は時間の関係で二時間限定。筋肉や骨格のところまで詳しくできませんでした。


それでも、消化系と循環系、呼吸系をしっかり観察することができました。


その内容は、おそらく映像的に問題がありそうですから、この二枚だけ。

まずはありがちな「血液」の実験です。酸素とヘモグロビンが結びつくと鮮やかな赤に変わるという話。普段自分たちが怪我をしたときなどに出る血液が「鮮やか」ではないことがこれを見ればよくわかります。



右側が酸素をボンベから吹き込んだ物です。本当に綺麗な赤です。「うわー」って言うレベルで変化しますのでこれだけでも意義があるような・・・

もちろん気管からボンベで酸素を送って肺が膨らむ様子なども観察しています。これまた驚いて、鮮やかな色を見て「これ、たばこ吸ってる人やばいんですよね」っていうあたりまで考えていて面白いです。

画像は自粛です。



せっかく解剖した後の子豚の皮。食塩とみょうばんでなめし、木の板に張って乾燥させ「毛皮状態」にしました。


この後、気の薄い板にでもしっかり貼り付けて、しおりにでもしようかと思います。


昔の人たちが少しでも無駄がないように色々な活用方法を考え出したのが少しだけわかるような気がします。


ただ、なめらかな皮ではなく、ぱっきぱきなんですよね。もっと柔らかい本当に毛皮を作ってみたいのですが難しいのでしょうね。




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2021年2月22日月曜日

せっかく子豚の解剖をするので

理科の時間に子豚を提供してもらって今まで学習してきた内容を実際に自分の目で見るという実習をします。今週の金曜日です。着々と準備を進めていますが、「動物の学習」としての観点だけではなく、「人間の歴史」を理解してもらうためにも少し深めてから実習しようと思っています。まずは金曜日に「人間」がどのように他の生物を「改良」して自分たちの都合の良いようにしてきたのかとういう一面を考えてもらいました。 いつもだと、3年生の卒業間際のいろいろな教科を全て学習した後にやる内容なのですが、今年度は時間もあることですからこのタイミングでやることにしました。もう一つの理由が、友人で何冊もの本を一緒に書いてきた、左巻先生@東京大学(講演会やったよね?)が最近出した本で、「世界史は化学でできている」という本を先日東京でもらったんですが、その本の中に「カレーライスから見る食物の歴史」という項目があって、そこに出ていることがちょうどマッチしているからなのです。(因みに、この本はすでに販売開始になっていて、絶対的にオススメです。自分社会科大嫌いですが衝撃的な内容構成になっています。)  人間が現在のような生活をでいるようになったのには「火」と「農業・酪農」をするようになったからだというのは誰も否定しないはずですよね。でも、それをなかなか目の当たりにすることってないのです。そう考えると今回の解剖実習はめちゃくちゃ良いチャンスということになりそうです。  イノシシからブタを作り出したっていうのもよく考えたらものすごいことですからね。骨格や体型に色々変化が見られますから、是非積極的に挑戦して欲しいなと思います。2時間しかありません。きっとその2時間はあっという間です。でも、色々と考えさせられるとおもいますよ。 今週金曜日、子豚の解剖をします。何の根拠もなくやってももちろん何の意味もありませんから、まずは農作物や家畜の話をしました。 以前テレビ番組の番宣で「鶏肉って何の肉?」って響いてきていて、「何それ?そんな質問成立するのか?」って思っていましたが、案外成立することがわかって驚いていますw。  まずは、この二日間(午前中だったので、多くは4食)で、どんな農作物や家畜由来の物を食べたのかを思い出してもらいます。 思い出せないという子もいますが、多くは順調に進みます。北海道だとまだ「山菜」なんてありませんから食べている植物は軒並み「農作物」になります。 問題は動物。ここで「家畜って?」ってなってました。
「サケ」を食べたけど「サーモン」だと養殖してるんで・・って話になっていきます。さらに食糧自給率の話やらなんやらで、なかなか面白いです。  ところが、肉の話になると「ん?結局チキンってなんだ?何あの鳥?」ってなっている子もいました。 さらに、ニワトリの卵の話から、産卵ペースが落ちたら廃鶏になるという流れから、ほぼ誰もが「それが鶏肉」として売られていうと思ってしまうのです。 いやいや、それはない・・・そこは勘違いや。そんなに都合良くできていないんだよね。  ではブタは?イノシシの改良種。で、イノシシは北海道にいない話をするとやっぱり「え?いないんですか?」からスタート。  イノシシの生活やサイズ感を知ってもらって、「街に出てきてニュースになる」のがいかに大変なのかを知ってもらいました。  調べてみると、体重、走る速さ、牙の高さ、垂直跳び・・・もう絶望的です。  その次が「イノシシを飼うとして、どんなイノシシに品種改良していきたいか?」を確認しました。 *おいしい *おとなしい *食べるところが多い *できれば乗れるw ってなってくるのですが「早く成長する」とか「たくさん子どもを産む」という視点にはなりにくかったです。  今回提供していただく子豚たちは「圧死」したものです。多産故の事故だと思うのです。その辺の話をしてからでなければ伝わる物も伝わりませんよね。家畜化の弊害の一つとも考えられるわけですからね。  すでに子豚はスタンバイできています。今回はどうやら学年で3名ほどが辞退するようですが、せっかくなら有意義な時間になって欲しいなと思いました。  ちなみにイノシシとブタはこんな感じで繁殖も可能です。イノブタ。
イノシシとブタが実は同じって話になりますよね。 そして今回もこの形にできれば良いのですがね・・・

せっかく子豚の解剖をするので

 今週金曜日、子豚の解剖をします。何の根拠もなくやってももちろん何の意味もありませんから、まずは農作物や家畜の話をしました。
以前テレビ番組の番宣で「鶏肉って何の肉?」って響いてきていて、「何それ?そんな質問成立するのか?」って思っていましたが、案外成立することがわかって驚いていますw。

 まずは、この二日間(午前中だったので、多くは4食)で、どんな農作物や家畜由来の物を食べたのかを思い出してもらいます。
思い出せないという子もいますが、多くは順調に進みます。北海道だとまだ「山菜」なんてありませんから食べている植物は軒並み「農作物」になります。
問題は動物。ここで「家畜って?」ってなってました。


「サケ」を食べたけど「サーモン」だと養殖してるんで・・って話になっていきます。さらに食糧自給率の話やらなんやらで、なかなか面白いです。

 ところが、肉の話になると「ん?結局チキンってなんだ?何あの鳥?」ってなっている子もいました。

さらに、ニワトリの卵の話から、産卵ペースが落ちたら廃鶏になるという流れから、ほぼ誰もが「それが鶏肉」として売られていうと思ってしまうのです。
いやいや、それはない・・・そこは勘違いや。そんなに都合良くできていないんだよね。

 ではブタは?イノシシの改良種。で、イノシシは北海道にいない話をするとやっぱり「え?いないんですか?」からスタート。


 イノシシの生活やサイズ感を知ってもらって、「街に出てきてニュースになる」のがいかに大変なのかを知ってもらいました。
 調べてみると、体重、走る速さ、牙の高さ、垂直跳び・・・もう絶望的です。

 その次が「イノシシを飼うとして、どんなイノシシに品種改良していきたいか?」を確認しました。


*おいしい *おとなしい *食べるところが多い *できれば乗れるw

ってなってくるのですが「早く成長する」とか「たくさん子どもを産む」という視点にはなりにくかったです。


 今回提供していただく子豚たちは「圧死」したものです。多産故の事故だと思うのです。その辺の話をしてからでなければ伝わる物も伝わりませんよね。家畜化の弊害の一つとも考えられるわけですからね。
 すでに子豚はスタンバイできています。今回はどうやら学年で3名ほどが辞退するようですが、せっかくなら有意義な時間になって欲しいなと思いました。

 ちなみにイノシシとブタはこんな感じで繁殖も可能です。イノブタ。

イノシシとブタが実は同じって話になりますよね。

そして今回もこの形にできれば良いのですがね・・・


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