子豚の解剖をしました。毎年この時期の恒例行事的な感じになっています。
病死ではなく圧死の子豚たちで、未だへその緒も付いたままです。かわいそうなのですが、そのまま廃棄よりは学習のための教材になってくれるのは、せっかく生まれたのに死んでしまった子豚には少しは供養になるのかなとも思っています。
ということで贅沢に毎年一班に一頭、5〜6人で一頭の子豚を解剖できる機会に恵まれています。
今年度は時間の関係で二時間限定。筋肉や骨格のところまで詳しくできませんでした。
それでも、消化系と循環系、呼吸系をしっかり観察することができました。
その内容は、おそらく映像的に問題がありそうですから、この二枚だけ。
まずはありがちな「血液」の実験です。酸素とヘモグロビンが結びつくと鮮やかな赤に変わるという話。普段自分たちが怪我をしたときなどに出る血液が「鮮やか」ではないことがこれを見ればよくわかります。
右側が酸素をボンベから吹き込んだ物です。本当に綺麗な赤です。「うわー」って言うレベルで変化しますのでこれだけでも意義があるような・・・
もちろん気管からボンベで酸素を送って肺が膨らむ様子なども観察しています。これまた驚いて、鮮やかな色を見て「これ、たばこ吸ってる人やばいんですよね」っていうあたりまで考えていて面白いです。
画像は自粛です。
せっかく解剖した後の子豚の皮。食塩とみょうばんでなめし、木の板に張って乾燥させ「毛皮状態」にしました。
この後、気の薄い板にでもしっかり貼り付けて、しおりにでもしようかと思います。
昔の人たちが少しでも無駄がないように色々な活用方法を考え出したのが少しだけわかるような気がします。
ただ、なめらかな皮ではなく、ぱっきぱきなんですよね。もっと柔らかい本当に毛皮を作ってみたいのですが難しいのでしょうね。