2011年1月11日火曜日

学校から識字教室へ

学校見学も終了しました。
丁度学校の横からの様子がわかりそうな写真がありましたので載せておきます。

教室が一列に並んでいるだけですから、窓が両サイドにあるわけです。
教室の前同士が向かい合っているイメージ。それがいくつか並んでいるわけです。
右側ががけのように見えますが、その下には小学校低学年棟があるのです。

この学校の先生達と若干時間を取って話し合いをしましたが、その大半が自己紹介だったような気がします。もったいないなと思いました。
オーストラリアの時には、昼食をとりながらかなりつっこんだ話をできていたので残念です。
女性が随分少ないなと思いました。この国の状況を表しているような気もします。
でも、働き手になる男は中東の国々などに出稼ぎだといってたんですがね・・・
正面にみえるのが職員室です。

日本から持ってきたボールペンの贈呈式。持ってきたのは300本。ところがここの学校の全校生徒は900人だそうです。
なんだか逆に悪いことしたかなと思っています。

ここが昼食やティータイムなどでお世話になった店。
この女性も随分気がきく方で、いろいろとお手伝いをしてくれました。
一番助かったのは、あまい実験計画によって1Lのビーカーに入った水酸化ナトリウム水溶液を脚にかぶったときです。いろいろと手伝ってくれました。
女性の先生の絹製のサリーにもかかったのですが、何ともなきゃ良いですが。
この店ではノートも購入してきました。
さあ、つぎは識字教室に向けてスタートです。
途中の道はこんな感じ。これを真っ暗になってから歩くと思うとちょっと心配になります。

薄暗いのですが、シャッター速度を遅くして

こんな畑の様子を撮影しておきました。
そうそう、途中には日本の支援によって建てられたという学校の寮がありました。

これ、きっかけは日本の援助なのですが、結局村の人たちの力によって建てられたのだそうです。
そういう動きをしなければいけないという話でした。
ポンとお金を出して支援したということにはならないのです。
地元の人ができることを精一杯やる、そのきっかけを作るのが正しい支援ですね。
寮には誰もいませんでした。丁度修学旅行にいっているのだそうです。
寮の前にはこんな風景が。

チョウタラといいます。
このあと写真でも紹介しますが、ネパールの人たちは険しい山道を重い荷物を持って歩きます。
一度おろしてしまったらもう二度と持てないようなもの。
それをおろすことなく休憩できるように、ある一定の区間毎にこれがあるのです。
荷物を担いだままであっても、無理なく休めるように、台があるのです。
この木は菩提樹。
何とも綺麗な景色ですが、荷物を持っていないからそんな暢気なことが言えるわけですがね。
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今日も応援よろしくお願いいたします!次はいよいよ識字教室です。

2011年1月10日月曜日

ネパールの学校の様子

ネパールの学校は、長屋風で両側から光が入るような設計になっています。
廊下がないのです。
1〜5年生が小学校。

小学校1年生の教室です。
座っています。
日本の小学校低学年で「机に向かえない」というのがあるようです。
これで良いのかもしれませんね。
掲示物も工夫されていて素晴らしいなと思いました。

3年生。机が出てきます。
でも座卓。机と椅子と身体の大きさが合わないような事はこれで解決でしょうね。
6〜8年生になると中学生。


これを見るとわかるように、何となく年齢差があるように見えます。
何らかの都合で学校に行けなかったような人たちは、そこからやり直しができたりするようで年齢が離れていることもあるのです。
面白いなと思ったのは、小学校高学年からは座席が男女で分かれているのです。
自由な座席だそうですから、住み分けるようになるのですね。
面白いです。
電気がないとか、窓も怪しいなど環境が劣悪であると言えそうです。
ところが大きな違いがあるのです、日本の学校と。
それは、子ども達の目の輝きです。
とにかくキラキラ。
学ぶのが楽しいのでしょうね。
低学年から英語を勉強しているので、本当に英語がよく通じます。
通じるというか英語で話しかけてきます。
日本の英語教育は真剣に考えなければいけない時期に来ているなと思います。
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ネパールの新聞記事

ネパールの新聞に出たという記事です。
実験教室のことはほとんど出ていないのですが、今回コーディネートしてくださった半田さんの事が書かれています。
こちらをフル動員。多分消えるので。
「a good Nepali language speaking Japanese teacher」というのがカッコイイですよね。
本当に凄いなと思いました
Teachers training concludes
By AStaff Reporter
Kathmandu, Dec. 29
A two-day science teachers training organised for the science teachers of the various schools of Sindhupalchowk district concluded today.
The science teachers of the various 50 schools located in the district had participated in the training provided by the seven Japanese science teachers Hiroyuki Aono, Yuichi Kambara, Megumi Kurosawa, Emiko Samaki, Professor Takeo Samaki, Naoko Hikami, and Itaru Hashimoto.
The two days training organised on December 28 and 29 was initiated and coordinated by Japanese teacher an ex-Japan Overseas Volunteer Yoshio Handa. With his initiation too, two training programmes on mathematics and health issues respectively for the high school teachers were also separately organised in Chautara of Sindhupalchowk district couple of years before.
Besides, being supporting hundreds of disabled people of the Sindhupalchowk village by giving various kinds of vocational training and extending financial assistance to handicapped people by selling their handmade products in Japan since two decades.
According to a good Nepali language speaking Japanese teacher Handa, a local NGO named Diyo Forum (of Sindhupalchowk) has been supporting locally to him in his volunteering work doing for the benefit of Nepali people.
Handa who had visited Nepal every year or twice since two decades is also helping in running a literacy programme in the Siindhupalchowk district since 1991.
“I started this literacy project aiming to upgrade the socio-culture lifestyle of the local village people after I experienced the unbelievable condition of the locals while I stayed in the Sindhupalchowk district for two years from 1991 to 1993 under the Japanese Overseas Volunteer programme,” informed Yoshio Handa.
Since then, he is taking initiative and playing a constructive role for providing needy financial to technical manpower and various other issues aiming to make literate and self dependent of the local villagers including disabled and students too.
“Aiming the poor, disabled people should be independent and should be able to take care of his/her family including providing good education for their children, I am helping them by providing different vocational technical knowhow and selling their handmade products in Japan,” Handa ssaid.
“I am getting cooperation from local Nepalese people in my volunteer works for that I am very much grateful for their invaluable assistance,” he said and added that “This has encouraged me to devote more in my volunteer work for the benefit of Nepali people.”
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2011年1月9日日曜日

研修二日目

二日目の日程の前に、トカルパ村の素晴らしい星空を見上げる事になりました。
大きくかけた月と金星です。

そして下界は曇りでしょう。
こんな雲が立ち込めています。
雲の上なんです、村が。
それで、後ほど大きな問題が起こったのですが。

この日はレンズやビー玉を使った光の実験から。
レンズが学校にないそうです。
RikaTanの委員会で分けてもらったビー玉で実像虚像を作る装置とレンズを持って行きましたから、その紹介です。

外で実際に太陽の実像を作り紙もやし。当然大喜びです。
中にはこんな人も。

注意したんですがね、最初に絶対に太陽を見ない事などは。
レンズの簡易的な作図がどうしても納得できないという人もいました。多くの人が説明を聞いて納得してくれたのですが、その方はなぜかこだわっていました。
便宜的な作図をやるのはやはりまずいなと思いました。
物質の境界で光は屈折すると言っているわけですからね。
もう一つは回折格子で光を分解する物。
この説明は困難を極めました。
こんな感じw

そして次はバナナからDNAの検出。
中性洗剤がないという事になり困ったのですが、シャンプーでやって見ました。
バッチリ成功。皆さん大喜びでした。

むしろ色が濃いジャンプーの方がわかりやすかったくらいです。
そして次は熱気球。
いつもやっていて失敗などは考えられなかったのですが、なぜかなかなか上がりません。
気圧の関係でしょうか?
現地の気圧は

低い!
いつもこんな感じなのですね。
高地トレーニングです、やっぱり。
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飛行機待ちの羽田空港です。
飛行機飛ぶのか?
応援よろしくお願いいたします!

2011年1月8日土曜日

大きな反省と大きな歓迎

今回の参加メンバーは始めての組み合わせですが、基本形になっている仲間の中には、何とも不思議な関係があります。
今回のきっかけになったのがJICAでネパールに派遣されその後何年間もネパールに通い続けている高校教師半田さんと、日本の理科教育会では第一人者と言える法政大学の左巻さんがたまたまネパールのホテルで出会った事から始まります。
半田さんが驚かれていたのは、とにかくメンバーが自由に意見を言い合い修正していくという姿勢です。
先ほどの投稿のような問題点も当然がっちり言い合い修正できる所がすごいのです。
そうじゃなければ中々関係を維持できる物ではありませんからね。
そんな激論を子どもが覗いていたってお構いなし。

そうこうしているうちに日もくれて行きます。

昼のお店のかまどはこんな感じ。

燃料は薪。
この日の晩御飯は研修会をやった場所でという事です。
つまり、この薪のかまどから作り出される料理を食べることになります。
カトマンズに来て基本的なメニューがずっと同じでしたから、この日の夕食は大変刺激的。

ヤギ肉です。
完全に肉に飢えていた事がわかりました。
旨すぎ。ほぼ取り合い。そんな感じです。
いろいろな部位が入っていて、明らかに血管だろうというのもわかりました。まあ、それがまた美味しかったです。
実は村で飼育しているヤギは何か特別な時のための食用。一頭25000ルピーほどなのだそうです。
小学校教員の二ヶ月半分くらいの給料です。超高額食品という事になります。
もう一つがこのお酒。

ネパールの焼酎と言ったところでしょう。
この村はヒンズー教徒のためお酒を飲まないそうで、わざわざ隣の仏教徒の村から運んで来てくれた物です。
蒸留をし過ぎていて、アルコール度数は3%くらいでしょうか。
それでも、こうやって歓迎してくれる気持ちが嬉しかったです。
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さて、これもタイー成田の機内。
更新は東京から。応援よろしくお願いいたします。

いよいよ実験講座

今回の実験講座二日間で行われます。
問題はバラバラなところから集結した上に、学期末などで調整をしっかりできなかった事です。
実験道具すら揃えてきていない人がいて、バザールを一時間以上さまよい歩いたわけですから、大きな反省点です。
事前の打ち合わせで流れを確認しましたが、これがまた残念ながらうまく行ったとは言えません。

それぞれの担当がいるにもかかわらず、余りにも自己主張が強い人が数人いて、進行中に乗っ取ってしまうのです。
これはもし次回があるとしたら大きな反省点です。
日本でやったとしても問題外の展開でしょう。二年前にオーストラリアの高校で授業をさせてもらった時のシステム化された展開を自分はイメージしていたので正直ぶったまげたというのが正直な感想です。
勿論その日の夜に反省会をして大きく改善されましたが。
もう一点は、シナリオをしっかり考えてきていないので、「あれもやりたいこれもやりたい」とどんどん追加して行こうとする事です。
勿論、いくらでの追加はできるのですが、時間や本人の計画があるのですから、横から口出しはなしでしょうと思いました。当然これも反省で、翌日には改善されていますが。
あとは余りにも悲しくなる言語力。こればかりは反省会で言ったところでどうにもなりません。日本の英語教育どうこうというまえの状況で思わず赤面やら失笑やら。
自分は前任校で外国から来た生徒と三年間授業をしたというのが大きくプラスに働いたなと思います。
さて、一日目は静電気や大気圧などの実験。
自分はWisdom96の例会で紹介された簡易真空ポンプと真空放電装置を作成して観察してもらいました。
出来るだけ単純化された装置でという事で、中々よかったと思います。できる範囲を生徒に協力してもらってパッケージし送付してありましたから、不安は荷物が到着しているかどうかだけでした。
参加してくださった方たちの積極的な様子はこれで少しは伝わるでしょうかね?


休憩時間には多くの生徒たちがこんな感じで押し寄せます。

これも日本には見られない傾向かも知れません。
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機内での作業。アップはいつだろう?
もう少しこれに続けます。
お昼は学校のすぐ横にある店で参加者全員がとりました。きっと随分儲かったのではw

当然カレーですが、美味しかったです。
タイの空港ですが時間切れ。

2011年1月7日金曜日

学校へ

ちょっとだけ緊張しながら学校へ向かいます。
隣の家の屋根のしたにはこんなものが。

乾期には少しの水だって重要。
屋根に結露した水を回収しているのです。
何に使われたのかは知りませんが、お腹を壊す事もありませんでしたから別にいいです。主成分は間違いなく水なのでw

こんな風に屋根にも工夫がされています。
学校への道がこんな感じです。
木漏れ日が綺麗です。

学校に到着すると、こんな感じの歓迎ムード。また花輪です。恐縮です。

可愛い女の子も興味を持って覗いていました。

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さて、朝食を。とりあえずネパール最後の。

キッティンジャー大尉、人間の最高落下速度を記録(1960年8月16日)

米空軍のジョゼフ・キッティンジャー大尉が気球による最高高度31300mからパラシュート降下し、乗物によらない人間の最高速度988km/hを記録。 アメリカ空軍のパイロット、ジョゼフ・キッティンジャー大尉はガス気球を利用して単独大西洋温暖飛行に成功するなど、様々な功績を持っている。...