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2021年3月6日土曜日

ドライアイスの還元

 酸化銅を作って活性炭で還元すると綺麗な赤褐色の銅に戻る。まあ、教科書的ではっきり出るしこれはこれで良いのですが、黒い粉末に黒い粉末入れてですので、ちょっとアレなんです、アレ。


そこで、以前左巻さんに教えていただいたドライアイスを使った二酸化炭素の還元をやりました。これ、実際にうちの学校で左巻さんが教員向けの研修会でやったときに思いっきり火災報知器が鳴ったので、この学校で3回目を鳴らすわけにも行かず、氷点下6℃の中、外で実験することにしました。



ドライアイスを購入してきて、中心部に穴を開けます。今回はトーチバーナーを空だきしてその口を押しつけて開けました。あっという間に空きます。そこにマグネシウム粉末を投入します。今回はもう表面が酸化してしまった古い奴。



マグネシウムリボンの先端をはさみで切って表面積を大きくします。着火しやすいようにです。それをマグネシウム粉末に立てて、着火の準備です。



気温の関係もあるのか、今回はライターでは全く点火できませんでした。トーチバーナーです。横から火を当てます。



マグネシウム特有の閃光を出しながらリボンが燃えてやがてそれが粉末に引火します。そのタイミングで上からドライアイスを重ねるのです。

完全に間の空間は二酸化炭素雰囲気になります。



ちょっと幻想的。これ夜ならかなり美しいでしょうね。今度やってみようかな・・・


火が消えると、内部にはこんな感じで、白い酸化マグネシウム・そして二酸化炭素が還元されて出てきた真っ黒な炭素です。

白いドライアイス+銀色のマグネシウム→真っ黒の炭素と真っ白な酸化マグネシウム

こちらの方がインパクトが強烈ですよね。火災報知器にさえ注意すればこれはもう究極の実験といえそうです。ドライアイスは1kgで680円でした。1クラス1kgあれば十分です。


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2021年3月4日木曜日

テルミット反応(動画あり)

 

酸化、還元の勉強の応用として「ドライアイスで二酸化炭素の還元」と「酸化鉄から鉄を取り出す」テルミット反応をやります。

ドライアイスは前回紹介しました。前Blog へどうぞ!

テルミット反応のためにアルミニウムの粉末を購入しましたので、早速やってみました。

室内でもできるのですが、諸般の事情で「外」でやりました。

アルミニウム粉末を1gと酸化鉄Ⅲを2.5g




よく混ぜて大小の濾紙を組み合わせ、三角架において準備OK。

導火線としてマグネシウムリボン。より点火しやすいように先端部分を少し細く切っていくつかに分けておくと便利です。

三角架の下には水を入れたビーカー。その底にはそれなりの厚みの砂をいれておきます。

十分離れていざ点火。普通のライターだと厳しいので、トーチバーナーで点火しました。

まず、マグネシウムリボンに火が付きます。白色の閃光が出ます。そのまま下に進んでいって、テルミットに火が付きます。すると猛烈な火花がでて一気に反応します。




できた鉄はボトンと下に落ちますが、1600度くらいですから、ビーカーに落ちてもしばらく赤いまま。そしてグツグツと沸騰します。

磁石を使って鉄を取りだして一同納得。
この反応は最高に面白いですが、検索すると火傷してる事例があるのでやる人は要注意ですね。いやその前にアルミ粉末買えないですがね。



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久しぶりにYoutubeに動画アップしてみた。

キッティンジャー大尉、人間の最高落下速度を記録(1960年8月16日)

米空軍のジョゼフ・キッティンジャー大尉が気球による最高高度31300mからパラシュート降下し、乗物によらない人間の最高速度988km/hを記録。 アメリカ空軍のパイロット、ジョゼフ・キッティンジャー大尉はガス気球を利用して単独大西洋温暖飛行に成功するなど、様々な功績を持っている。...