2021年2月9日火曜日

酸化マグネシウムはうまくいかない

酸化や還元のところで、マグネシウムは実際に酸化させたり燃焼させたりするのですが、定比例の使いません。

理由はうまくいかないからです。酸化銅だと比較的良い感じでできるのですが、酸化マグネシウムはだめです。

ということで今日は「どうしてマグネシウムの酸化では理論値とかけ離れるのか」をテーマに実験しました。

そもそもうちの学校にあるマグネシウムが金属光沢もなく、すでに酸化済みです。おまけに、うまく燃焼して、炎が大きくなってしまい、酸化マグネシウムが結構飛散します。

そうなると、もちろんうまくいきません。でも、それを考えるのがなかなか興味深いといえば興味深いのです。

各グループで相談して、最大2.0gまでで、理論値も計算して、実験するように指示しましたが、マグネシウム:酸素の3:2という質量の理論値を的確に考えられる班は早々と「1.5gにしようぜ」ってやっていましたが、「0.8gがよい」と頑として譲らない人を説得できずにいて、それはそれで面白かったです。

そして最後にはやっぱり黄色っぽい窒化マグネシウムができて、水をかけてアンモニアを発生させて「へ〜」ってなってて面白かったです。

すぐ化学反応式で書きたがる生徒も出てきていて、それでいいよなって思います。窒化マグネシウムはMg3N2で水と反応するとアンモニアと水酸化マグネシウムができますね。


人気ブログランキング

キッティンジャー大尉、人間の最高落下速度を記録(1960年8月16日)

米空軍のジョゼフ・キッティンジャー大尉が気球による最高高度31300mからパラシュート降下し、乗物によらない人間の最高速度988km/hを記録。 アメリカ空軍のパイロット、ジョゼフ・キッティンジャー大尉はガス気球を利用して単独大西洋温暖飛行に成功するなど、様々な功績を持っている。...