ドライバーから解放されて、自分たちの足で歩き回る日が来ました。
デリーの街をうろつきます。
そのためにはちょっとあまりにもお金がないので、換金に行ったのですが、これがまた悲惨でした。
とにかく、あらゆるATMが「No Cash」なのです。
コンノートプレース周辺では、「こいつ換金で困ってやがるな」とみると、まあ次から次といろんなMyFriendがやって来ます。
ここもだめかーと思って次に移動した瞬間に「どうした?換金か?」と来て、ちょっとのってみようかと思ったら「あそこにできるところがあると思うぞ、行ってみろ」となるんで店の近くまで行くと「ようこそ!換金ね!」と中から店員が出てくるんです。みんな圧倒的連携で嫌になります。
銀行に行ってもだめでしたが、ある換金所でやっとできました。
そんなコンノートプレースも、結局こんな感じで工事しているところもありますから、なんだかホッとするといえばホッとします。悪い奴ばかりじゃないのです、インド中どこでも。
金を手に入れたので、メトロに乗って移動してみることにします。
そのためには、ニューデリー駅の向こう側に移動する必要があります。
自由に通過できるので、その途中に駅の様子も見ることができます。
今回、列車で移動することがありませんでしたので、リタイヤリングルームや外国人向けのチケットセンターなどをうろついてみました。
ここを渡るのですが、線路も渡らなければいけませんでした。それでも全然平気です。
たくさんの人たちの日常なのです。
今回は線路周辺が石灰で消毒されていました。列車のトイレから線路が見えるんで、消毒は必要ですよね。
それでも、強者はこうやって自主的にシャワーを浴びます。
このおじさん、いきなり線路に座って、何するのかなと思ったら、本当に風呂でした。
羨ましいですね、自由すぎて。
でも、こうやってすぐ横を人が通るのですが、関係ないのですね。
そういえば、駅の目の前で、今にも死にそうなおじいさんが横たわっていました。
手の甲の皮がむけていて、そこにハエがたかっています。
それを払おうともしていないのです。そんなエネルギーも残っていないのかもという感じです。
でも、どうしようもないですから駅を通過します。
なんだか懐かしい気がしましたが、看板にはメトロの方向が追加されています。
いかにも遅そうな列車と、ちょっと早そうな電車がいました。
インドの鉄道網はすごいですが、距離があるんでオール電化は厳しいでしょうね。
今度は電車乗って移動しようと決心を固めました。
あの一番劣悪な、窓も閉まらないSLクラスの移動はなかなか刺激的で面白いんです。
ちょっと今回は楽をしすぎた…
駅を渡って見ると、こちらは少し静か。
ちなみに、先ほど見たおじいさんは、夜はいなくなっていました。
きっと街に出て、お金を求め歩いているのでしょう。
きっと手の甲を地面につけてそれで移動しているんで、あんなに傷があるんです。
強いな、ある意味。