2010年2月22日月曜日

割り箸を観察すると

「居酒屋で生物学」という特集を2年間にわたって連載させていただきました。当初1年間の予定でしたから、後半結構厳しいことになってしまいましたが、居酒屋さんは生物のネタだらけです。その一部分はマニアックに紹介することができたなと思っています。
そんな連載の最終号は「爪楊枝と割り箸」にしました。居酒屋さんの場合は今でも割り箸のところが多いでしょうから、なかなか面白い素材だと以前から気になっていたものを紹介できたかなと思います。
その時に撮影したスギの割り箸の表面がこれです。
顕微鏡で観察するために切片を作るのはなかなか大変なのですが、普通の光学顕微鏡を反射光で観察するというおよそセオリー違反の観察方法です。
年輪の部分の濃淡もわかりますし、その間を橋渡ししてくれている管の様子もよくわかります。まるで絣(かすり)模様のようですが、こんなのを見ながら食事をしている人なんかいませんよね(笑)
でも、竹箸と比べたりするとなかなか面白いのです。臭いを嗅ぐとシラカバやアスペンの違いもわかるようになりますし・・・
で、問題は「だからどうなの?」というところですが、「それだけです」けどね。
その「それだけ」がもの凄く面白いわけですよ、気がつくと。
是非今度割り箸を見てください。
今度の記事もそろそろ出版になる3月号に出るのだと思います。
理科の探検という月刊誌です。

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