2008年11月21日金曜日

ニワトリの上腕骨

前回の例会で作ったものの一つです。
それは以前にも一度作ったのですが、ニワトリの上腕骨の標本。
肉屋さんにも売られている物です。
そこには、鳥類のすごいしくみが隠されているのです。
夏に有珠山の今までの噴石などをプラスチックシャーレに綺麗に収納する標本をつくりました。
今まで、このような標本を作るときには、決まったスタイルがなかったのですが、これはいいやということで、これをWisdom96のデフォルト標本箱にすることにしたのです。
できあがりはこんな感じです。

イラストレーターで正確にサイズを測って作ったのまでは良かったですが、まさかの根本的ミス。
なんと、シャーレに入らないのです。
運良く蓋の方には入りましたからこれで良いことにしました。
どこが不思議なのか・・・
拡大してみると、こうなっています。

フライドチキンを食べるときにこの孔に気がついている人はおそらくいないでしょう。
実はこの孔、気孔といいます。
気孔といえば、植物の葉の裏についているものをイメージしますが、これは違います。
鳥類の上腕骨に空いた孔です。
鳥類は、あの活発な運動ーーー飛翔ーーーをするために、超高効率の呼吸システムが必要です。しかも身体の重量を軽くしなければいけないのです。
それをクリアするために、肺の前後に気嚢というものを持っています。
その気嚢は上腕骨などにも入り込んでいるのです。
その入り込むための孔がこの気孔。
そして、骨の中にはおもしろい構造が見られます。
大きなタワーなどのようにトラス構造が見られるのです。
梁を渡しているような感じです。
薄く軽く作った上腕骨に強度を与えるために、そのようなしくみがあるのですね。
そんな生物の巧みさを、この骨一本でわかると言うことです。
このシャーレが約40円。うまく工夫して、この先もいろいろな物を「閉じこめ」たいなと思いました。
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BONES ― 動物の骨格と機能美
この本、見とれちゃいますよ。
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