修学旅行は勉強です。学校で行くのですから、授業をしないで行くのですからどう考えても勉強です。だから、少しでもいろいろなことに興味を持ってもらうきっかけになればいいなと思っています。
千葉県にあるネズミの国や、大阪府にある映画のテーマパークは個人でいけばいいのだと思うのです。もちろん、そこに行って「学ぶ」こともあるとは思うのですが、わざわざ時間をかけていくのですから、別な機会に行けばいいよねと思います。
今回、幾つかのグループに分かれて、研修をする場面がありました。その一つが写真,
東福寺塔頭の勝林寺というところでの座禅体験です。
いろいろな話を聞いて座禅をし、感じ取ってもらうものです。
うちの学校では、朝の10分間読書の時間を確保しています。静かに読書していますから、それはそれで良いのですが、座禅を終えた生徒たちから「毎朝、座禅がいいかも!めちゃ集中するわ」という声が上がっていました。
こういう感覚になるのですよね。
もちろん、大人になって個人的にも座禅体験はできるはずです。
でも、みんなで座禅をして、誰が最初に打たれたのかとか、クスッとするのを我慢したとかいう思い出とともに記憶に刻まれるのが良いと思うわけです。
このお寺も相当な歴史のあるお寺です。
京都には金剛組という世界最古の会社もあります。きっとそんな会社の宮大工さんたちが、こういう歴史のある建物を維持し、多くの参拝者やもちろん住職さんたちが気を配って扱って保存されるわけですね。
金剛組は創業578年ということです。なかなか印象が浮かばないのですよね。
それでも例えば有名な鎌倉幕府が「良い国作ろう」で覚えていたり、平城京が「鳴くよウグイス」だったりして、「え??まじで」というきっかけを作れるわけですよね。
そんな話をしておけば、「金剛組」の文字を見たらあーってなるでしょうし、お寺の壁や河原の故郷いうか時間の刻まれ方に目がいくでしょうし、例えば清水寺の工事現場をちらっと覗くようになrうわけですね。
面白いことがたくさんできるのが修学旅行です。なんといっても、3日間朝から晩までいるわけですからね・・・。
いや、アトラクション的なものでもできないことはないのですがね・・・