2010年2月20日土曜日

食物連鎖を観察〜 Barn Owl's Pellets

昨日はWisdom96の例会でした。
遠くは洞爺湖近くから、冬道を2時間近くかけて参加してくれる人もいます。その人は7時スタートの例会に到着できるのは9時。学校での仕事を終えてからやっている例会ですから仕方ないのですが・・・
昨日はBarnOwlのペリットを使って食物連鎖を教えたいという教材についてをメインでやりました。このフクロウは日本にはいないのですが、メンフクロウという有名なフクロウです。
肉食動物のフクロウは、獲物を食べた後、未消化の骨や歯、毛などをはき出します。これがペリットで、メンフクロウは一日に1〜2個はき出すということです。
その中に、何が入っているのかを見ようというものです。
吐瀉物ですから気持ち悪いという人もいるかもしれませんが、消毒もしてありますから、マスクをしていれば問題はありません。マスクはネズミの毛が飛ぶから必要です。
はじめはこんな感じの固まり。すっかり乾燥しているので、軽く堅いです。でも割ってみるとそこには宝がぎっしり詰まっている感じ。大きさは長径で4cm程。

これをまず竹串やピンセットなどでほぐし、骨のイラストを描いたチャートに並べていきます。それでVole(野ねずみ)のどのあたりの骨が何個含まれているということが解るのです。
最初にこれを始めたのですが、7:30から11時過ぎまで、黙々と・・・いや、オレのにはこれが入ってないとか、この骨はどこの部分ですかみたいな話をしながらやってしまいました。
結局、集中力がすごいのではなくこの教材がすごいのです。教材が持っている力ですね。大人を、しかも腹が減り、疲れ果てて眠たいなと思っている大人を、無条件で(いろんな年代、興味関心の人がそろっていましたから・・・)4時間以上引きつけられる教材というのがすごいなと思います。
それでも、次の実験もあるからと言うことで、途中でやめたのですが・・・

途中まで並べた様子が上の写真です。
見所満載で、下顎からはずれる門歯がもの凄く長く、「齧歯類はすごいな」とか、「骨盤はこうなっているんだ」とか、「掌の部分が丸ごとはいっていて組み立てなくてすむラッキー」とか、「これが環骨ですか、確かに環だとか」・・・。
そして1個の値段を発表。$2.5。送料入れるときっと一つ300円。これを生徒実験でやるのは安いのか高いのか。
これから生み出される魅力を全て体験させられればもちろん激安。食物連鎖を実感を持って感じることもできるのだし、実際に作業して生物界の奥深さを直接体感できるのだし。あとはやはり時間なのです。自分たちがやっても余裕で4時間使えるほど。雑な生徒もいるでしょうが、こだわり出す生徒ももちろんいます。そう考えると、自由に使える時間がもっともっとあればいいのにと思ってしまいます。
その後、ペリットを取ることができる秘密の場所を公開したりして、このコーナーは終了。今回は解説用のプリント、骨貼り付け用のチャート、格好の良い表紙、骨保管用のシャーレなどをプラケースにパッケージして、完璧な食物連鎖観察キットとして配付しました。100円(笑)!。
他の実験をして終了したら1時過ぎ。やっぱりこうなっちゃうのです。それでも面白いんですよね・・・それが。
このフクロウ、何と育雛期間には親子と雛で1000匹のVoleを食べるのだそうです。
ペリットは飼育したものから取るのかと思っていましたが、野生のものです。維持管理が無理です。
ペリットは海外のサイトで購入できます。輸入もOKでした。
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さすがに疲れてる・・・応援よろしくお願いいたします。部活だ・・・

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