酸化銅を作って活性炭で還元すると綺麗な赤褐色の銅に戻る。まあ、教科書的ではっきり出るしこれはこれで良いのですが、黒い粉末に黒い粉末入れてですので、ちょっとアレなんです、アレ。
そこで、以前左巻さんに教えていただいたドライアイスを使った二酸化炭素の還元をやりました。これ、実際にうちの学校で左巻さんが教員向けの研修会でやったときに思いっきり火災報知器が鳴ったので、この学校で3回目を鳴らすわけにも行かず、氷点下6℃の中、外で実験することにしました。
ドライアイスを購入してきて、中心部に穴を開けます。今回はトーチバーナーを空だきしてその口を押しつけて開けました。あっという間に空きます。そこにマグネシウム粉末を投入します。今回はもう表面が酸化してしまった古い奴。
マグネシウムリボンの先端をはさみで切って表面積を大きくします。着火しやすいようにです。それをマグネシウム粉末に立てて、着火の準備です。
気温の関係もあるのか、今回はライターでは全く点火できませんでした。トーチバーナーです。横から火を当てます。
マグネシウム特有の閃光を出しながらリボンが燃えてやがてそれが粉末に引火します。そのタイミングで上からドライアイスを重ねるのです。
完全に間の空間は二酸化炭素雰囲気になります。
ちょっと幻想的。これ夜ならかなり美しいでしょうね。今度やってみようかな・・・
火が消えると、内部にはこんな感じで、白い酸化マグネシウム・そして二酸化炭素が還元されて出てきた真っ黒な炭素です。
白いドライアイス+銀色のマグネシウム→真っ黒の炭素と真っ白な酸化マグネシウム
こちらの方がインパクトが強烈ですよね。火災報知器にさえ注意すればこれはもう究極の実験といえそうです。ドライアイスは1kgで680円でした。1クラス1kgあれば十分です。
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