心臓の画像はそのままだしたので、胃もそのまま行ってしまいますね。
まあ、焼き肉屋では見ているといえば見ていますからね。
ウシの胃は4つあることで有名です。
今回、サフォーク(あの、顔が黒いヒツジですよ)を食べる機会がありました。それも極端にいえば全身です。
お願いしてあった店に事前に顔を出した所、肉はまだかたまり。
今回集まったうちのメンバーは特異な集団なので、直感的に「切らないでこのままだして」というオーダーをして昼食へ。そして、そこで今見たままの話をしたら大いに賛同され、「日本のジンギスカンは肉を薄く切ってしまうから美味しさ半減なんだ」と「オーストラリアやモンゴルの人たちが言っていた」という伝聞事項を聴かされ妙に納得。
ロースもバラもそのまま半身でキープ。薄く切って半減なら厚く切ったら元の味。切らなかったらどんな味なんだwww
で、興味があるのはもちろん内臓。
ヒツジだって反芻するので4つの胃に別れているのです。
まずは第一胃。ここは、焼き肉屋では「ミノ」。
巨大です。簡単にいえば、その日頭を完全に剃っていた訳ですが、「かぶって丁度良さそうな感じ」でイメージできるでしょうか?まるでスパイダーマンのマスクのように丁度フィットしそうなでかさでした。表面はこんな感じです。
ここには原生動物や細菌類などが大量にいて、植物をつくっているセルロースなどをどんどん分解してくれるのです。
そして第二胃へ。ここは第一胃から第二胃への橋渡し役です。また反芻のために食道に戻したりする役割をしています。発酵などによって酸性に傾いた胃の内容物をアルカリ性の唾液と混同するのが反芻だと言われています。
この胃は見ての通り構造的にまるで「ハチの巣」のようですから、焼き肉屋さんでは「ハチノス」と呼ばれています。納得です。
次は第三胃。これは焼き肉屋では「センマイ」と呼ばれます。たくさんのひだで第四胃に行く餌の量をコントロールしたり、大きなかたまりだったら第二胃や第一胃に戻したりという交通整理をしている訳です。
ちなみにここまでは、表面の模様こそ違いますが、色調が似た感じです。つまり、由来が同じです。食道なのです。ここまでは前胃と呼ばれています。
で、ついに第四胃。これはギアラと呼ばれます。表面を見てもわかるように今までの3つとは全然違います。ここで「胃」がはじまる訳です。
焼き肉やでも明らかに食感が違いますよね。
今まさんざん世話になってきた微生物などはここで消化され、彼らが分解してくれたセルロースなどと一緒に分解されてしまうのです。
ということで、これってなかなかできない体験でしたよ。最高です!茶豆カフェ!!
#これは超イレギュラーメニューなので普段はありませんよ。参考までに。
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2012年8月17日金曜日
サフォークの胃
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