2021年3月11日木曜日

デジタル化と漢字

 読解力や思考力が重視される世の中になってきて、GIGAスクールと言うことで、タブレットやPCが導入されます。

 自分がそうなので心配なことが一つ。それは、読めるけど書けなくなること。

 読めるんです、でも書けないんです。日本語にはひらがなや漢字、カタカナがあって、なかなか特殊な言語だと思うのです。

こうやって打っていても、選択肢がいくつか出てきたり、何ならほとんど自動変換です。


 文字を見ていると、これ絶対に書き順がおかしいよねと言うのがわかる文字もあります。例えば「必」とか「当」です。

 先日「方」もおかしな子がいて、書かせてみるとまさかの三画で驚きましたが、何人か賛同している子もいてこれまたビックリ。共通点はPC操作にたけていると言うことです。


 左右の話になりました。書き順が違うことを知らないという子もいたりで、ますます心配になってくるのです。いや自分もダメなんですがね。


 毎日出している学級通信の裏に新聞の社説を載せてこの漢字は書けた方が良いだろうという物をピックアップしています。そしてその漢字はこのフォントで紹介しています。



 ところが、今朝紹介した物の中に「廃墟」という漢字がありました。「ん?」ってなってしまいました。

 今まで生きてきて、ずっと嘘という文字の口を土に変えたらできあがりと思っていたからです。

 で、「このフォントがダメなんだろうな」と思い、色々なフォントで確認しても、やはり同じでした。衝撃的でした。


 学年の漢字博士に「ちょっと嘘って字書いてみて?」とお願いし、その次に「廃墟ってかける?」って聞いてみると、「あ、そう来ましたか」ってさらりと書いてくれました。「ヤバ、かっこいいな、おい」って話をしておきましたが、わかっている子はわかっているんですよね。


 右左の長さが違ったり、書き順が違ったり、漢字の由来なんかを調べてみる学習と、実際に手を動かして書くというのを平行して進めていかなければ「読めるけど書けない」とか「文字としての意味」とか「正しい漢字」っていうのはいずれ消滅してしまうのではないかという危機感を覚えたのでした・・・割と本気で。

デジタル化は賛成なだけにますます心配になってしまいます。

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